とりあえずこちらのリリース。
Dataシティさばえ(XML化の推進) - city.sabae.fukui.jp
ライセンスは、Creative Commonsの「表示」(CC BY)としています。
「Dataシティさばえ」のデータを使用していることをアプリケーション内に表示し、 このページ(http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=11552)や、 各データを公開しているページへリンクを張っていただければ、 データは無料で自由にご利用いただけます。
ということで「鯖江百景の位置情報等(XML)」を手元の Google Earth に表示してみました。 公開している XML を KML に変換したものです。 初めから KML で公開してくれても... とかは次のステップだと思いますので、 データフォーマットがどうとか、その中身がどうとかはこれから議論されていくべきことです。 「行政が管理しているデータがオープンになった」という事実がまずは大切ですね。
ちょっと思ったこと
都道府県の数は47だけど、市区町村は? という問いにサッと答えられる人がどのくらいいるかは分かりませんが、 ゼンリンの方がインタビューで次のように回答しています。
地図調査スタッフ (21世紀の「仕事!」論。)
全国1750市区町村のうち1740市区町村の地図を発行しています。
市区町村は合併することもありますので、この数字は不変ではありませんが、 だいたい 1700〜1800 で考えておくと良さそうでしょうか。
さて、これらの市区町村が個別に Creative Commons の何らかのレベルでデータを公開してくれたとして、 それぞれの市区町村のページにリンクを張るとなると大変だなぁ、というのが最初に思ったこと。 もちろん、そんなアプリケーションを作るの?と聞かれれば No ですが、 以前に住んでいたところの情報を見たいな〜と思うことはありますので、 複数の市区町村のデータを参照したくなることもあるでしょう。
鯖江市の今回の取り組みは実証実験の意味合いが強いでしょうから、 そこまで真に受ける話でもありませんが、行政組織は何かと大変なんだなぁ、と思った次第です。 昨年の 3.11 から考えてみると、
- そういうデータがあるなら早く公開してよ!
- 実験とかじゃなくて全部やってよ!
という声につながるのは容易に想像できますが、 実際の現場には API エキスパートやデータサイエンティストみたいな人は少ない気がします。 どういう人が取りまとめているのか分かりませんが、 全国を統一的に扱えると嬉しいなぁと感じます。 北海道と沖縄県で XML のタグが違う!とかにはなりませんように。
終わりに
アメリカでは Gov 2.0 というムーブメント (?) が盛り上がってきているようで、 政府系のデータを一般市民が使えるようになりつつあるようです。
また、公務員同士の SNS (GovLoop - Social Network for Government) もあるらしく、情報交換も進んでいるとのこと。 (それが「うまく」機能しているかどうかは別の課題)
オーストラリアでも "government 2.0 taskforce" という取り組みがあり、 NTTデータが「 オーストラリア政府による“Government 2.0”の動向 」としてまとめてくれています。 2010年11月のレポートなので現在はもう少し進展しているでしょうが、 オープンガバメントに関する技術面での課題で、特に次の2点はどこの政府も直面する問題だと 考えられます。
- 複数の政府機関の間でデータが個別に作成されているため、重複が多数存在し、一般市民にとっての利便性が低くなっている
- 各政府機関の間で使用されているデータフォーマットや規格が統一されていないため、一般市民にとっての利便性が低くなっている
話が戻って鯖江市。 XML はマイクロソフト社のソフトウェア (Excel か Access か SQL Server 辺り?) を使って出力しているようで、名前空間にその名残が見えます。 ベンダーロックオンされないようにどうこうとかは望みませんが、 なんとか RDF などの形式に沿って出力して頂けると嬉しいところです。 ともあれ、緯度経度があって英語表記 (name) と日本語表記 (localname) がありますので 使いどころは多そうですね。 まずは「透明性」ということで。難しいのは継続性。
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