2010年2月7日

とある日の出来事

たまには寄り道して帰ろうと思い 'AVATAR' を観に六本木ヒルズへ行くことにしました。自転車に乗る前にアパートの管理人さんから電話があったことを思い出し、何だろうと思って折り返して電話してみると、なんとアパートで火事が発生したとのこと!? 空気が乾燥してますからねぇ、とか悠長なことを考えている余裕もなく、何が何やら分かりません。とりあえず出火元を確認すると、自分の下の部屋とのこと。完全に死亡フラグが立ったと思いましたが、よくよく話を聞くと、想像していたような炎が噴き出す火事ではなく、煙がモクモクと立ち上がる程度のボヤだったそうです。管理人さんはマスター・キーを持っていますので、部屋に立ち入って確認してくださったところ、我が家には特段の被害は無いとのこと。速報とはいえ、一安心です。

で、何をするんだったかなと思い直すと映画を見に行く予定でしたので、家には帰らずに六本木方面へ行きました。途中で道を間違えるという初歩的なミスはあったものの、六本木ヒルズの駐輪場に停めました。あそこは雨も気にならないし明るいし無料なのが嬉しいです。とはいえ時間も気になるのでキョロキョロしてみると、営業時間(?)は 24 時までという看板が目に付きます。これから観る映画は 25 時までなのに、何をどうしろというのでしょうか。しかし、家に帰っても火事の後なのでメンドクサイなぁ、というよく分からない考えの下、そのまま駐輪場に置くことにしました。いざとなれば翌日取りに来れば良いだけなので。

で、そうそう、'AVATAR' です。3D で興行収入 No1 の映画。個人的には、年末年始に遊んだ 'FF13' に近い世界観を感じました。近代化した世界と自然との調和の対比や、ドラゴンを操るファンタジーな演出は未来に抱く共通のイメージなのかもしれません。3D の立体映像でゲームを遊んでいたら頭痛になってしまいそうですが、2010 年は 3D テレビ元年とも言われていますので、日常的にあの映像を見ていれば慣れていくのかもしれません。テレビを滅多に見ない自分が言うのもアレですが (笑)

映画を観終わって 25 時ともなるとすっかり暗くて寒くなってしまいます。駐輪場は開いているのかと不安に思いながらも歩いていくと、ちゃんと明かりが付いていました。それどころか、自分と同じように自転車で帰る人もいて安心しました。さすがは六本木です。六本木からは外苑の辺りを通って帰るのですが、この辺は警官が見回りをしています。誰もいないのに.. と思いつつ帰宅すると、アパートの前には消防士さんがいました。再度、誰もいないのに.. と思いましたが、辺り一面が煙たい燻製のような匂いに覆われていることに気づくと、改めて火事があったという現実を知らされます。思わず消防士さんに状況などを聞いてしまいました。遅くまでご苦労様でした。そして自分の部屋に入ると、凄まじい煙の匂いです。喫煙者ではありませんが、どれだけタバコを吸ってもこんなにはならないだろう!! という感覚です。確かに私物が燃えているなどの被害はありませんでしたが、この匂いはしばらく消えそうにありません。防災は他人事ではない、と実感した瞬間でした。

「次世代」というと現状の問題点を一気に解消してくれるかのような印象を受けることもありますが、毎日の積み重ねがあってこその次の世代なんだろうなぁ、とぼんやり思いました。3D 映像も防災も、自分の目には見えないところで頑張ってくれている人たちのお陰なのですから。

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