2012年5月8日

GeoJSON の日本語訳

GeoJSON の仕様書 を日本語に翻訳しました。 GeoJSON は JavaScript Object Notation (JSON) を基にした地理空間データ交換フォーマットです。

仕様は2008年6月に発行されており新しいものではありませんが、 適当な日本語がありませんでしたので自分で作成しておきました。

ジオ関係のデータ仕様

ジオ関係のデータ仕様では GML と KML が有名です。 これらはいずれも XML で定義されており、どちらの仕様も Open Geospatial Consortium (OGC) が管理しています。

KML は Google Map と Google Earth で利用されていますので、 Google の独自拡張も含め、Google の開発者ドキュメントが非常に充実しています。

GeoJSON はこれらを参考にして作成されたデータ仕様です。 JSON で扱える、という点が取っ付きやすいと思います。

GeoJSON で扱うモノ

GeoJSON では次の3つのモノを扱います。

  • 位置と地物
  • 空間参照系
  • バウンディングボックス

位置と地物はそれぞれ「ジオメトリ」と「フィーチャー」として表現されます。 ジオメトリは点と線とポリゴンなどを表現します。 フィーチャーは任意の JSON オブジェクトで各種の地点情報を表現します。 KML では Placemark がフィーチャーの一種となります。

空間参照系は測地系や緯度経度の表現形式を表します。 名前の付け方は OGC で管理されています。

バウンディングボックスは位置や地物に座標範囲の情報を含めるモノです。 仕様書をザッと読んだ感じでは使いどころがイマイチ分かりませんでした。

GeoJSON ライブラリ

GeoJSON を扱いやすくするライブラリもあります。 Java だと GeoTools、Python だと geojson が挙げられます。

他のプログラミング言語でも何らかのライブラリがあります。 より詳しくはこちらの Wiki にまとめられています。

その他、ジオ関係のデータ

Wikipedia に「地理座標」のプロジェクトがあります。 位置情報の表現方法や地点種別がかなり詳しく記載されています。

  • プロジェクト:地理座標 - ja.wikipedia.org

    ウィキペディアの記事に地理座標情報を与え、 それによりウィキペディアの百科事典としての有用性を向上させていくことです

OpenStreetMap の新しい API を検討する中でも geojson に言及されています。 ただ、OSM のデータ表現を完全にはカバーしていないため、導入されていません。

  • API v0.7 Format agnosticism - openstreetmap.org

    There is a json format for geo data. It's called geojson. geojson does not give all the possibilities the OSM-XML format has. With geojson it is not possible to share a node. --Robotnic 12:24, 3 July 2011 (BST)

終わりに

GeoJSON の仕様書を日本語に訳しました。 使われる言葉やその用途を考えると英語のまま読んだ方が良いと思いますが、 自分の英語の勉強にはなりました。

日本語で書く中で、"Feature" を「地物」と訳すかどうかに悩みましたが、 JSON の中身に Feature という文字列が多用されるため、 文字と発音を合わせるためにカタカナ表記にしました。

同じ理由で Bounding Box もカタカナにしました。 MSDN におけるゲームライブラリの機械翻訳では「境界ボックス」と表現され、 日本語の学術論文では「外接箱」という訳語もあります。 しかし、データ構造で使われる名称が "bbox" なのでカタカナの方が良いと考えました。

英語の原文をサーッと読んだときは4時間くらいで終わるかと思いましたが、 ジオ関係の用語を調べていたら6時間くらいかかってしまいました。 普段から英語と日本語の関連を気にしておかなくては、と思います。

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