Windows へのインストールもMac OSX へのインストールもできましたので、Ubuntu にも Diaspora をインストールしてみます。
Ubuntu の場合には一括インストール bash スクリプトがあります。 sudo に関していくつかの問題がありましたが、メーリングリストでやりとり (Diaspora one time setup script for ubuntu) があって fix されたようです。たぶんこれを実行すれば環境を構築できると思います。
おおまかな手順は同じです。
- Ruby と RubyGems、Bundler を準備 / 確認する。
- ImageMagick をインストールする。システムにインストールされていないなら OpenSSL と libxslt のヘッダーファイルもインストールする。
- MongoDB をインストールして、データディレクトリを作成してから起動する。
- Diaspora のソースを取得して、Bundler を使って依存するライブラリを解決する。
- サーバを起動して、ログイン画面が表示されることを確認する。
- サンプルユーザーのデータを投入して、実際にログインしてみる。
ツールのインストール
Ruby をインストールします。
$ sudo apt-get install build-essential libxslt1.1 libxslt1-dev libxml2
(snip)
$ sudo apt-get install ruby-full
(snip)
$ ruby -v
ruby 1.8.7 (2010-01-10 patchlevel 249) [x86_64-linux]
Ruby 関連のツールをインストールします。Bundler をインストールするためには Gems のバージョンが 1.3.6 以上でなければなりません。
apt-get
を使うと 1.3.5 かもしれませんので、その場合はソースコードを取得して自前でインストールします。
$ wget http://production.cf.rubygems.org/rubygems/rubygems-1.3.7.tgz
$ tar xzf rubygems-1.3.7.tgz
$ pushd rubygems-1.3.7
$ sudo ruby setup.rb
$ popd && popd
$ sudo rm /usr/bin/gem
$ sudo ln -s /usr/bin/gem1.8 /usr/bin/gem
$ sudo gem install rake
$ sudo gem install bundler
/etc/apt/sources.list
に MongoDB のサイトを追記して、MongoDB をインストールします。
コマンドラインで deb
と打ち込んだら deb: command not found
と返ってきたので困った、としたら負け組です。
$ sudo vim + /etc/apt/sources.list # 次の1行を追記
deb http://downloads.mongodb.org/distros/ubuntu 10.4 10gen
$ grep mongodb /etc/apt/sources.list
deb http://downloads.mongodb.org/distros/ubuntu 10.4 10gen
$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv 7F0CEB10
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install mongodb-stable
$ ps aux | grep [m]ongo
mongodb 20595 0.5 0.4 82532 4744 ? Ssl 12:57 0:00 /usr/bin/mongod --config /etc/mongodb.conf
ImageMagick をインストールします。
$ sudo apt-get install imagemagick libmagick9-dev
Diaspora のセットアップ
Diaspora のソースコードと、依存するライブラリを取得します。
$ cd $HOME/workspace
$ git clone http://github.com/diaspora/diaspora.git
Initialized empty Git repository in /home/shigeru/workspace/diaspora/.git/
remote: Counting objects: 23063, done.
remote: Compressing objects: 100% (6605/6605), done.
remote: Total 23063 (delta 16271), reused 22658 (delta 16000)
Receiving objects: 100% (23063/23063), 4.87 MiB | 1.02 MiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (16271/16271), done.
$ cd diaspora
$ bundle install
(snip)
$ bundle show eventmachine
/usr/lib/ruby/gems/1.8/gems/eventmachine-0.12.10
MongoDB は apt-get
でインストールしたときに起動していることを確認しましたので、Diaspora のサーバを起動させます。
他のサービスがポートを塞いでいないかを確認するのは Windows のときと同様です。
$ ./script/server
mkdir: created directory `log'
mkdir: created directory `log/thin/'
>> Using rack adapter
WARNING: No config/app_config.yml found! Look at config/app_config.yml.example for help.
WARNING: Please modify your app_config.yml to have a proper pod_url!
WARNING: No config/app_config.yml found! Look at config/app_config.yml.example for help.
WARNING: Please modify your app_config.yml to have a proper pod_url!
>> Thin web server (v1.2.7 codename No Hup)
>> Maximum connections set to 1024
>> Listening on 0.0.0.0:3000, CTRL+C to stop
Websocket server started.
ブラウザから http://localhost:3000 にアクセスするとログイン画面が表示されます。
サンプルユーザでログイン
データベースにサンプルユーザを作成して、そのユーザアカウントでログインします。
Tom の Username は tom
で、Password は evankorth
です。
tom のデータを投入できない場合はパスがおかしい可能性がありますので、Windows へのインストールの記事を確認してください。
$ rake db:seed:dev
$ rake db:seed:tom
ログイン後に右上の "settings" リンクをクリックすると以下のようなプロフィールの設定画面が表示されます。 "download my xml" ボタンをクリックすると XML をダウンロードできますので、適当なサンプルデータを手元に保存することができます。
ダウンロードした XML は次の構造を持ちますので、適切に解析してあげれば、他のシステムに取り込むこともできそうです。 とはいえ、このデータ構造は変更の可能性も大きいですが。
user
username
person
_id
diaspora_handle
url
profile
person_id
first_name
last_name
exported_key
serialized_private_key
aspects
aspect
id
name
people
posts
ということで、Ubuntu でも Diaspora のシードを稼動できるようになりました。めでたしメデタシ :D
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